訪問歯科の魅力と利用条件

訪問歯科の魅力と利用条件 医療の現場では、患者さんが入院するのではなく、自宅で訪問看護や医師による診療を受けるケースが増えていますが、歯の治療も同様のようです。地域の歯医者さんや歯科衛生士が、寝たりきりなどで歯医者さんまで通うことができない方の自宅まで往診に来てくれます。訪問歯科の対象者は、通院困難な方と決められています。そのため通院可能な状態にあるのに、通うのが大変だから自宅まで来てもらいたいというケースでは、訪問歯科を利用することはできません。

通院困難な方に多いのは、入れ歯が合わなくなって、ごはんを食べることができなくなって困っているというものです。入れ歯が壊れたり、顎が細くなって入れ歯が緩んでしまったり、歯が抜けたりという高齢者も多いようです。また訪問歯科のメリットは、治療のために歯医者さんまで行かなくて良いというだけでなく、お口の中をしっかりケアをすることで口内環境を整え、トラブルを予防していくこともできることです。

認定を受けていれば介護保険も適用になる

認定を受けていれば介護保険も適用になる 訪問歯科の治療費は保険証を掲示することで医療保険が受けられますし、介護認定を受けていれば介護保険も適用されます。お金の心配をすることなく、治療を受けることが出来ます。基本的には一般の医療保険の自己負担と同じ取り扱いですが、70歳から74歳の方は2割負担で訪問歯科診療を受けることが出来る場合もありますし、75歳以上の後期高齢者は1割負担で診療が受けられます。わからないことや不安なことがある場合は、事前に歯科医院に問い合わせてみましょう。

トータルでかかる治療費は、歯科医院が設けている料金システムや治療内容によって異なります。交通費などが発生する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。体が不自由で歯科医院への通院が困難な場合でも適切な治療が受けられる、日頃から丁寧な口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎の予防をすることが出来る、患者さんのライフスタイルに応じた診療が受けられるなど、訪問歯科診療には様々なメリットがあります。